ワラビの生産量は山菜一

栽培されている山菜の中でワラビの生産量は益9000トンで山菜の中では一番です。自生のワラビは乱獲の影響で生産量は減少しています。

栽培は畑地から林内へ

最近は畑栽培から、杉造林地、栗林、ゆず園の中に作るワラビ栽培などの複合栽培が注目されている。
ワラビの好む環境に合わせて栽培すると良質のワラビが収穫できる。条件があえば自然に繁殖して手がかからない。

植える時期

ワラビ

早春と晩秋

植える時期は3月上旬~3月上旬と10月下旬11月末が良い。時期以外でも植えることは可能だが根付率は低い。

植える場所

ワラビ

半日陰が理想

ワラビはどこでも育つが、元来シダ植物なので、日光が一日中当り乾燥しがちな場所では成長が悪い。
半日陰で空中湿度が高いところで太くて長いワラビになる。

畑に植えると

ワラビ

1~2年目には畑一面に増えるが、炭酸同化作用によって次第に衰えてくる。
根茎は翌年の養分を蓄積するが、栽培環境が悪いと根株の萌芽力が弱りワラビの成長がわるくなる。

植付準備

ワラビ

畑の場合はよく深耕し、10アール当たり堆肥2000~3000キロ、鶏ふん200キロを施すか、有機質入り化成を施す。
ワラビの種根は10月下旬~11月下旬か、翌年の3月地中の芽が動かない時期に掘って植える。

3年目で収穫

ワラビ

品種系統はアオワラビ、ムラサキワラビ、黒ワラビなどがあるが、適地栽培であれば、そう差はない。アオワラビは促成用に向く。
本格的に栽培する場合は、根株は10アール当たり100~150キロ位必要です。

植付と管理

ワラビ

植込み

ワラビ根株は、溝の中に一列になるように伏せて植え込み、10㎝程度覆土する。肥料が直接根に触れると腐るので注意する。
植つけ後、乾燥する時は敷き藁や冠水するとよい。芽が出たら時折除草してください。年に一度ぐらい有機質肥料を施すとよい。

参考文献:山菜栽培全科

ワラビの芽

ワラビ

ワラビは、全国各地に、ほぼどこでも育つ山菜で、田んぼのあぜ道、林道脇などで自生している。でんぷん質の地下茎が伸びて、新しい 芽が次から次にと出てきて春から夏一杯採れる山菜です。
木陰や落葉の多い肥沃地では、太くて良質のものが生える。乾燥地ややせちでは育ちが悪く、細くて短いワラビになる。

ワラビのあく抜き

ワラビ

ワラビは、アクが強いので採ってそのまま食べられない。灰や重曹などであく抜きをする。。

ワラビの料理

ワラビ

ワラビは、「お浸しが一番美味しい!」と思う。ヌメリとワラビ独特の食感が美味しい。 ワラビは昔から食べられている山菜なのでレシピもたくさんある。好みで料理し美味しく食べてください。

ワラビの安全性

一時「ワラビを食べるとガンになる」とマスコミで騒がれワラビに含まれるプタキロサイドという物質が動物実験の結果問題視されたことがあるが、 「人では1日当たり220㎏を80日間食べ続けないと発癌する」というモノで、普通に食べる分にはほとんど問題ない。
ワラビは逆にビタミンB1,B2、Cとミネラルを多く含み栄養豊富で安全な食品です。
ワラビを初め山菜をよく食べる地域の人は健康で長寿です。