モミジガサの栽培

キク科/地方名:シドケ・モミジクサ・シドキ・タイコウナ・キノシタ・トウキチ

中型の多年草、湿り気のある林内を好み、沢の斜面などに群生。山菜の中でも高級品に属し、香りの高いところでは一流品です。モミジガサは病害虫がつきにくく、 無農薬で栽培でき、自然食愛好家から喜ばれている。鉄分が多く含まれ、貧血の予防によい。また、喘息の妙薬と言っている地方もある。

植込み

栽培は山間高冷地向き

モミジクサ 栽培には、モミジガサに適した場所を選ぶ。作型は杉林などの林間を利用した傾斜地。ハウス栽培も可能。

半日陰の傾斜地が最適

モミジガサの根は側根性で直根がなく地表部によく発達している。そのため乾燥に弱く、また排水が悪くても病気が出やすい。有機質に富み、保水力があってしかも 排水の良いところが敵地で霜害を受けないことが条件になる。土壌㏗は5.5前後で冷涼な気候を好み、直射日光をとくに嫌う。

繁殖法

モミジガサ

株分け、さし芽。実生法

株分け、さし芽。実生法がある。株分け・さし芽では2年目。実生の場合は3年目に収穫できる。

株分けのポイント 春芽が若干出かかったところを、自生地より掘り採った株を植える。
さし芽のポイント 時期はつぼみをつける前がよく、5~6月が適期です。2・3枚の葉をつけて葉の上部を切り取り、乾燥しないように30分ほど水につけさし床に さす。日覆をして25度ぐらいに管理する。
実生法のポイント よく熟した種を確保し、12月に蒔いて自然の低温で種の休眠を打破する。薪床はタカサ10㎝、床幅60㎝、通路60㎝くらいに作る。床の肥料は有機質 肥料が基本で化学肥料を施すと失敗が多い。タネを均一にばらまき、2~3㎝覆土したあと藁を1㎝ほど敷く。翌年4月20日頃発芽が始まる。発芽後敷き藁を取り除き、その上に カンレイシャを2枚がけする。秋までに本葉が6枚程度に成長する。
(参考文献:山菜栽培全科)

モミジガサの花

モミジガサの花

モミジガサの花期は7月、花火のような白い花できれいです。

モミジガサの種子

モミジガサの実

タンポポのような羽根に覆われている種子。種子は軽く小さい。